荒川洋(あらかわ ひろし)
宮城県出身のフルート奏者・作曲家。国立音楽大学在学中、故アラン・マリオン氏とイダ・リベラ女史の薦めでフランスへ留学し、パリ国立高等音楽院に入学。1997年にフルート科をプルミエ・プリ(一等賞)で卒業しました。帰国後は、小澤征爾氏に認められ、新日本フィルハーモニー交響楽団の副首席奏者に就任し、のちに首席奏者として22年間にわたり同楽団で活動しました。その後、東京ニューシティ管弦楽団やパシフィックフィルハーモニア東京の契約首席を歴任し、現在はソリスト、スタジオミュージシャン、作曲家、音楽クリエイターとして多岐にわたる活動を展開しています。
演奏活動の傍ら、作曲家としても評価されており、クラリネット作品「ソナタ~モンマルトルの丘~」がコンクールで入賞するなど、独創的な作品を生み出しています。また、自身のCD『フレンチ・コンポーザー』が『レコード芸術』の特選盤に選出されるなど、録音作品においても高い評価を受けています。
教育活動にも力を注ぎ、洗足学園音楽大学や沖縄県立芸術大学で後進の指導を行っています。また、株式会社サウンドテラスの代表取締役として、音楽文化の発展を目指し、地域に根ざしたコンサートの企画や、AR技術を用いた音楽鑑賞体験の新たな形を提案するなど、音楽の可能性を広げる取り組みを続けています。
これまでに林光氏や渡辺香津美氏など、多くの国内外の著名アーティストと共演しており、クラシックから現代音楽、さらにジャンルを越えた音楽まで幅広い分野で活動しています。音楽を通じて人々をつなぐことを信念とし、聴く人の心に響く音楽を追求し続けています。